今週の注目: 
✨「@タックルベリー」eBay出店で海外展開加速 
✨アマゾン、ペンシルベニア州に200億ドル投資へ 
✨Google AI機能でニュースサイトのトラフィック減少
 
1、Apple
Apple、「macOS Tahoe」を発表
2025年6月10日に開催された「WWDC25」で、Appleが「macOS Tahoe」を発表した。
新macOSはLiquid Glassデザインを採用し、Dockやサイドバーなどが透明化。コントロールセンターでiPhone用アプリのコントロールを追加可能で、フォルダの色や絵文字ラベルの設定も可能になり、より自由なカスタマイズが実現された。
iPhoneとの連携機能も強化され、電話アプリでは通話履歴や連絡先などmacOSから直接アクセス可能。Spotlightもユーザーの使用傾向に基づく関連ファイルを優先表示し、システム操作もクイックキーで素早く実行できる。ゲーム体験も向上。また、Metal 4の導入で次世代のレンダリング技術がゲーム開発に取り入れられ、「紅の砂漠」を含む多くのAAA級タイトルがmacOS向けにリリース予定である。
 
2、トランプ
トランプ政権、ハーバード大学に一連政策へ
トランプ政権の政策により、ハーバード大学をはじめとするアメリカの大学が動揺している。
同大医学部の内田准教授によると、留学生の受け入れ資格の停止や研究費削減により、留学生や外国人教員は自己の権利が尊重されるかどうか不安に感じている。研究者の給料が確保できなくなり、若手研究者がアメリカ国外に移動し、製薬会社などに流出する事象も出始めている。また、一連の予算削減により、ポスドクや博士課程の学生の給料が支払えず、彼らの生活に相当なダメージを与えている。
 
3、アマゾン
アマゾン、ペンシルベニア州に200億ドル投資へ
アマゾンはペンシルベニア州にデータセンター拡充のため最低200億ドルを投資する計画を発表した。
この投資により、セーラム・タウンシップとフォールズ・タウンシップにイノベーションキャンパスを設立し、多くの高度技術職創出と数千件のサプライチェーン関連雇用を支援する。2010年以降、同州への累計投資は260億ドルに達し、27,000件の直接雇用と37,100件の間接雇用を生み出してきた。加えて、データセンター技術者プログラムや光ファイバー融着接続ワークショップ、K-12向けSTEM教育などの研修・教育プログラムを導入し、25万ドルのコミュニティ基金を設立してSTEMや持続可能性、デジタルスキルなどに助成金を提供する。
情報源:https://jp.investing.com/news/stock-market-news/article-93CH-1141430
 
4、TikTok
ハックルベリー、「TikTok Shop」との基幹システム連携
株式会社ハックルベリーは、自社のiPaaSプラットフォーム「CoreLink」に新機能「CoreLink for TikTok Shop」を2025年6月中旬より追加する。このコネクタにより、自社ECサイトとTikTok Shop間で商品マスター、在庫、受注・キャンセル情報をリアルタイムで自動同期できる国内初の連携サービスを提供し、出店から運営までの作業を大幅に省力化する。
初期対応カートはShopifyだが、今後はecbeing、CROSS MALL、LOGILESSなどの主要ECカートへの対応を順次拡大予定だ。さらに、SAP、Salesforce、Oracle NetSuite、スクラッチ開発による基幹システムとも連携可能で、複数システムをまたぐ大規模企業にも導入しやすい設計になっている。
これにより、EC事業者は従来必要だった複雑かつ煩雑なデータ連携工数を削減し、TikTokプラットフォーム内で決済まで完結する新形態のライブコマース体験をスムーズに提供できるようになる。
 
5、ドル離れ
アジアの米ドル離れの加速
アジア諸国が米ドルからの脱却を加速させている。地政学的不確実性や通貨の対冲行為などの要因から、アジア地域でのドル離れが進んでいる。ASEANは、為替の変動による影響を減らすため、貿易や投資で本通貨の使用を増やす方針を打ち出した。2000年には70%を超えた世界の外国為替準備高のドル比率は2024年には57.8%に低下した。ドルは依然として主要な準備通貨の座を維持しているが、その地位が少し揺らいでいる。
 
6、アメリカと中国
米中当局、貿易で合意した内容を実施へ
米中両国はロンドンでの2日間にわたる協議を経て、ジュネーブで合意した通商協議を実行に移すための枠組み合意に原則的に到達した。
合意は、ハワード・ラトニック米商務長官と中国の李成鋼商務次官によって発表され、最終的にはトランプ大統領と習近平国家主席の承認を待つ段階にある。
この枠組みには、レアアース(希土類元素)の輸出許認可問題の解決を盛り込む意向が示されたものの、具体的な内容は明らかにされていない。
 
7、ロジレス
ロジレス、TikTok ShopとのAPI連携開始
ロジレスは、2025年6月6日よりTikTok ShopとのAPI連携を開始した。この連携により、TikTok Shopでの受注から出荷までの業務が自動化され、内部業務の効率化が実現する。主なメリットとして、受注処理の自動化、リアルタイムでの在庫連携、急増する注文にも柔軟に対応できる出荷体制の構築が挙げられる。また、TikTok Shopへの出店のハードルを下げ、顧客層の拡大を支援する。このシステムは、TikTok Shopが日本国内で提供を開始する際に、利用可能となる予定だ。
 
8、Amazon Ads
Amazon Ads、Twitchでブランドとストリーマー協業促進
Amazon Adsは2025年5月30日、ブランドが「Twitch」でストリーマーと協業しやすくするためのソリューション「Twitch Creator Sponsorships」を発表した。
このソリューションには、Channel Skins、Streamer Readouts、Sponsored Subscriptions、Follower Promotionsなどがあり、最短2週間で展開可能。また、ブランドとストリーマーをマッチングする無料ツール「Twitch Creator Matchmaking」も提供されている。これにより、ブランドはキャンペーン効果を測定でき、Twitchの視聴者とのエンゲージメントを深められる。
 
9、Google
Google AI機能でニュースサイトのトラフィック減少
最近、Googleの「AIによる概要」機能が導入されて、ニュースサイトへのトラフィックが急減している。この機能は、検索結果で情報を要約して表示し、ユーザーがサイトにアクセスせずに情報を得られるため、HuffPostやBusiness Insiderをはじめとするニュースサイトのアクセスが大幅に減少した。特にBusiness Insiderは、アクセス減少によって約21パーセントの従業員を解雇した。
Googleは、このAI機能が検索トラフィックを増加させると主張しているけど、実際には多くのニュースサイトでトラフィックが減少している。これによって、ニュースメディアはGoogle依存を脱却し、新しいビジネスモデルの見直しを始めている。また、Dotdash Meredithなどは、読者との直接的なつながりを重視した戦略を採用している。今後、AI企業とニュースメディアの間で新たなビジネスモデルの構築が求められるだろう。
 
10、eBay
「@タックルベリー」eBay出店で海外展開加速
「@タックルベリー」が海外展開を加速させるため、eBayに新たに出店した。同社はこれまでアジア地域での実店舗出店で海外販路を広げてきたが、今回、釣り市場が活発な欧米圏への進出を目指し、eBayへの出店を決定した。
eBayでは日本製釣具が人気で、特にリールは釣具カテゴリーの売上の約7割を占める主力アイテム。今後も「@タックルベリー」は、中古リールとロッドの販売から始まり、商品線を順次拡充していく計画であり、海外での事業拡大を目指していこうとしている。