今週の注目:
✨AI普及で就活・採用に不信感
✨イーロン・マスクがxAIによるXの買収を発表
✨YouTube、ショート動画の視聴回数カウント方式を変更
1、AI普及
AI普及で就活・採用に不信感
AIツールの普及により、就職活動と採用活動で不信感が広がっています。求職者はAIを使って履歴書を作成し、数百件の求人に簡単に応募。企業はAIで偽装された履歴書や面接に悩んでいる。
ポーランドのサイバーセキュリティ企業Vidoc Security Labでは、ディープフェイクを用いた偽装求職者が採用されそうになる事例も。企業は、AIを使った偽装がセキュリティリスクを引き起こす可能性を警戒している。Vidoc Security Labは、偽装求職者を見抜くために面接で「カメラの前で手を振る」などの対策を導入している。
|
情報源:https://www.inc.com/emilymccraryruizesparza/how-to-tell-if-your-job-candidate-is-an-ai-deepfake/91149808
2、OpenAI
400億ドル調達し、評価額は3000億ドルに達しても利益はマイナス
2025年3月31日、OpenAIが400億ドル(約6兆円)の資金調達に成功し、評価額が3000億ドル(約45兆円)に達したと発表。しかし、2024年の業績は赤字で、50億ドル(約7500億円)の損失を計上する見込み。
OpenAIは、調達した資金をAI研究の推進や計算インフラの拡張に充てると述べ、ソフトバンクグループとの提携にも言及。さらに、2025年に127億ドル(約1兆9000億円)、2026年には294億ドル(約4兆4000億円)の売上を予想している。ただし、2024年の利益率はマイナス。収益の黒字化は2029年を見込んでおり、キャッシュフローの回復には時間がかかる。
情報源:https://gigazine.net/news/20250402-openai-funding-agi/
3、イーロン・マスク
xAIによるXの買収を発表
AI企業「xAI」が全株式取引により「X」(旧Twitter)を買収したことを、創業者でXオーナーのイーロン・マスク氏が発表した。xAIとXは非公開会社で、財務状況は公開されていない。
マスク氏は2022年10月にTwitterを440億ドル(約6兆6000億円)で買収し、2023年7月にはXにリブランディング。
xAIはその直後に設立された。合併後、xAIの企業価値は800億ドル(約12兆円)、Xは330億ドル(約4兆9500億円)に減少するという。マスク氏は「xAIとXの未来は絡み合っており、AIの能力とXの影響力を融合させることで、世界の進歩を加速させるプラットフォームを構築する」と述べた。また、XではxAIのAI「Grok 3」が無料で使用可能。
情報源:https://apnews.com/article/x-musk-sale-xai-b245f463076ac9b72c41f92160dc77eb
4、YouTube
ショート動画の視聴回数カウント方式を変更
YouTubeは2025年3月31日から、ショート動画の視聴回数のカウント方式を変更すると発表した。これまでは一定の秒数視聴されると「1回視聴」とカウントされていたが、今後は視聴が開始された時点で「1回視聴」と計測される。
この変更により、InstagramやTikTokと同様のカウント方式が採用され、ショート動画の視聴回数が増加する可能性があるとYouTubeのMeaghan氏はコメントした。コンテンツ戦略やパートナーへのアピールに役立つとしている。今回の変更はYouTubeパートナープログラムの参加条件や収益化機能には影響せず、視聴継続時間などは引き続き「アナリティクス」で確認可能。
情報源:https://support.google.com/youtube/thread/333869549
5、Shopify
ShopifyのAIアシスタント「Sidekick」が日本語を含む20言語に対応開始
Shopify Japanは、AI搭載コマースアシスタント「Sidekick」が日本語を含む20言語に対応したことを発表した。Sidekickは、事業者の「仮想の共同創業者」として、Shopifyのプラットフォームに関する深い知識と事業者のストアデータを基に、具体的な提案やアドバイスを提供する。新たに、ビジネスデータの即時分析、SEOを意識した商品説明の改善、日常業務の自動化、より的確な意思決定が可能になる。
また、今回のアップデートにより、Sidekickは事業者が使用する言語を自動的に検出し、その言語で応答できるようになった。新たに対応した20言語には日本語、中国語、タイ語、韓国語などが含まれる。
6、eBay Japan
ファッションEC「MOVE」の専用フルフィルメントサービス開始
eBay Japanは、ファッションECモール「MOVE」の国内出店者向けにEC物流代行サービス「MOVEフルフィルメントセンター」を開始した。サービスは神奈川県相模原市にある約4,000坪の専用倉庫を拠点に運営される。この施策は、2025年3月26日~28日に東京ビッグサイトで開催されている「ファッションワールド東京 <春>」で発表され、MOVEの2025年の戦略が説明された。
MOVEは2022年にサービスを開始し、韓国発のブランドを中心に850以上の公式ブランドを取り扱うファッション専門ECモールであり、2023年~2024年の成長率は28%に達していたという。2025年の新施策として、「フルフィルメント」「360度回転撮影」「リアルイベント」の3軸でサービスを強化していく。
特にフルフィルメントサービスは、国内出店者の運用負担を軽減し、カスタマーサポートの代行も行う。これにより12時までの注文は当日中に出荷され、迅速な配送が実現される。
7、Amazon
生成AIを活用した新たなショッピングアシスタントをテスト開始
Amazonは、小売、クラウド、デバイス、ヘルスケアといった幅広い分野で生成AIへの投資を強化しており、すでにAIショッピングガイドやセラー向けAIアシスタントなどを導入している。CEOのアンディ・ジャシー氏は、「Amazon全体で約1,000の生成AIアプリケーションを開発・構築中」と述べている。
 
新たにテストが開始された「Interests AI」は、ユーザーが興味のあるテーマを自由に入力すると、関連する商品をAIがキュレーションする機能を提供する。
情報源:https://www.cnbc.com/2025/03/25/amazon-testing-shopping-health-assistants-pushes-into-generative-ai.html