今週の注目:
✨Google、サイトリンク検索ボックスの廃止を発表
✨X(旧Twitter)、プライバシーポリシーを更新
✨Meta、SNSで横行する詐欺広告の対策に顔認識システムを導入
 
1、Google
サイトリンク検索ボックスの廃止を発表
10月21日、GoogleはGoogle検索のコアアルゴリズムの公式最新情報などを発信するGoogle検索セントラルブログで、Google検索におけるサイトリンク検索ボックスの廃止を発表した。
サイトリンク検索ボックスは、2014年に発表された検索機能で、検索結果ページから簡単に「site:検索」を行うことが可能だった。しかし、このサイトリンク検索ボックスの使用率が低下しているため、検索結果ページを簡素化するために2024年11月21日で廃止すると発表された。
情報源:Google’s taking the extra search box out of your search results
 
2、ByteDance
AIトレーニングへの悪意干渉としてインターン生を解雇
Tiktokを運営するByteDanceは、インターン生がAIモデルを破壊し数千万ドルの損失を出したという噂が広がり、2024年8月に1名を解雇したことを明らかにした。
このインターン生は商業技術チームに所属し、「重大な規律違反」を犯したとされている。ByteDanceは、インターン生が商品化技術チームの研究プロジェクトのモデルトレーニングタスクに悪意を持って干渉したと説明している。ネット上では、8000台以上のグラフィックカードに影響を及ぼし、数十億円の損害が出たとの噂がある。
情報源:ByteDance intern fired for planting malicious code in AI models
 
3、Internet Explorer
ゼロデイ脆弱性が悪用され、マルウェア攻撃もされた
Internet Explorer(IE)は2022年にサポート終了しましたが、依然としてWindows 10や11に存在している。最近、北朝鮮のハッカー集団APT37がIEのゼロデイ脆弱性「CVE-2024-38178」を悪用し、マルウェア「RokRAT」でユーザーのデータを盗む攻撃を行ったと韓国のサイバーセキュリティ当局が発表した。
APT37は過去にもIEの脆弱性を利用した攻撃を行っており、Microsoftは2024年8月に修正を行った。しかし、攻撃に使われたフリーソフトは未修正の可能性があり、ユーザーは依然としてリスクにさらされている。
4、Zoom 
AIを活用する新たな機能を多数発表
Zoomは2024年10月9日の年次イベントZoomtopiaで、AIを活用した新機能を発表した。「AI Companion 2.0」はユーザーの業務をサポートし、チャットやドキュメント、カレンダーの内容を提案したり、ミーティングの要約や未読メッセージの整理を行う。この機能は2024年10月後半から、Zoomの有料ユーザーが追加費用なしで利用できる予定だ。
さらに、ZoomはカスタムAI Companionを提供し、特定のニーズに合わせて機能を拡張できる。また、AIが生成したアバターを使ってメッセージ動画を作成する機能も登場した。これにより、ユーザーは自身のアバターに台本を話させることができる。カスタムAI Companionは月額12ドルで、2025年前半に利用可能になる予定だ。
5、アリババ
新たな翻訳特化型の大規模言語モデルをリリース
中国EC大手のアリババグループ傘下で国際EC事業を担う「阿里国際」が、翻訳特化の大規模言語モデル「Marco」を10月16日に発表した。Marcoは15の主要言語に対応し、AIプラットフォーム「Aidge」で利用可能だ。評価では、Google翻訳やDeepLよりも高いスコアを記録しています。Marcoはすでに商用化も進んでおり、越境ECで優れた成果が期待されている。
6、X(旧Twitter)
プライバシーポリシーを更新
10月16日、Xはプライバシーポリシーを更新し、ユーザーのデータをサードパーティーAIのトレーニングに使用できる旨を明記した。この変更は2024年11月15日に発効し、利用規約に同意することでユーザーは投稿内容をAIトレーニングに利用するライセンスをXに与えることになる。また、今後の設定に応じてオプトアウト機能が追加される可能性も指摘されている。
さらに、新しい利用規約では、24時間以内に100万件を超えるポストに対し、ポスト100万件あたり15,000米ドルの損害賠償責任を負うことに同意する内容が含まれており、これはウェブスクレイピングの排除を狙ったものと見られている。
 
7、Meta
SNSで横行する詐欺広告の対策に顔認識システムを導入
Metaは、有名人の写真を悪用してユーザーを詐欺サイトに誘導する広告に対処するため、広告に掲載された有名人の顔と、その人のFacebookやInstagramのプロフィール写真を比較する facial recognition(顔認識)システムを導入する予定である。
このシステムにより、詐欺広告を検出・遮断することを目的としており、初步的なテストでは詐欺広告の検出速度と精度向上に有効な結果が得られている。Metaはこれにより、アカウントの回復プロセスを簡素化し、ハッカーの悪用を防ぎやすくなることを期待している。
情報源:Meta tests facial recognition for spotting ‘celeb-bait’ ads scams and easier account recovery