今週の注目:
✨TemuとSHEIN、膨大な出荷量が航空貨物運賃を高騰させる
✨ニトリ、中国でまもなく100店舗、さらなる出店に意欲
✨Temu、ブラジル市場に参入
 
1、MaisonAI
画像をさらにリアルに、美しく生成できるAIツールのアップデート
株式会社OpenFashionは、ユーザーからの「より精度の高い画像を生成したい」という声に応えるため、ファッション業界向けの生成AIツール「MaisonAI」の画像生成機能に最新バージョン「Stable Diffusion V3」を導入した。
これにより、ユーザーはより高精度な画像生成が可能になり、特にデザインのインスピレーションやプロトタイプの作成に役立つ。OpenFashion社は今後もファッション業界における生成AIの活用を推進し、業界の持続可能な発展に寄与することを目指すことを報告した。
2、X(旧Twitter)
決済アプリにするための計画が進行中
X(旧Twitter)を買収したイーロン・マスク氏は、買収当初からXを決済サービスにするという計画を明らかにした。
また、Xは決済サービス向けに完全子会社のX Paymentsを設立しており、専用のウェブサイトもオーブンしている。このウェブサイトによると、Xはすでにアメリカの28の州で送金業者として免許を取得しており、アメリカの全50州で免許を取得すべく申請を進めているそうだ。Xは2024年後半にはアメリカ全土で決済サービスを開始予定。
3、DoorDash 
Ulta Beautyとの提携を発表 美容商品の配送が可能に
米国の食品デリバリー大手DoorDash(ドアダッシュ)と美容専門店Ulta Beauty(アルタビューティー)が提携を発表した。これによりDoorDashのユーザーは、米国全50州の1,350以上のUlta Beauty店舗から2万5,000点以上の化粧品や香水などの600以上のブランド商品を、アプリから最短1時間で自宅で受け取ることができるようになった。
この提携でDoorDashは初めて美容商品を消費者に配送できるようになる。同社はこれまでも小売、食料品などの新分野へ進出を重ね、取扱商品の品揃えを拡充してきた。DoorDashは今回の提携がユーザーの利便性を高める機会になると強調している。
情報源:Retail Tech Innovation Hub "DoorDash partners with Ulta Beauty and lays claim to a beauty products and on-demand delivery first"(2024/5/21)
4、TemuとSHEIN
膨大な出荷量が航空貨物運賃を高騰させる
中国の格安EC事業者TemuとSHEINが世界中で人気を集める一方、迅速な配送を実現するために空輸に依存しているため、航空貨物運賃を高騰させている。
物流分析会社XenetaによるとTemuとSHEINは毎日約9,000トンの荷物を世界中に出荷している。この状況に対し、一部の物流および航空会社は航空貨物機の運航を増便した。
両社は2024年のホリデーシーズンに記録的な売上を上げると予測されており、物流企業はすでに年末の貨物の急増を懸念している。
情報源:Forbes Japan 「航空物流業界が悲鳴、「中国系EC」SHEINとTemuの異様な出荷量」(2024/5/27)
5、Temu
Pinduoduoの越境コマースプラットフォーム、ブラジル市場に参入
中国のEC最大、8億人以上のユーザーを持つ「安売りアプリ」ピンドゥオドゥオ(拼多多)が今年6月にブラジルで正式的に販売を開始したという。
ブラジルの消費者は同社のウェブサイトで、美容製品、アパレル、ペット用品、電子機器、家電など、幅広い商品を低価格で購入できるだけではなく、送料無料と配達遅延に対する保証などサービスも利用できる。また、配送料を請求せず、商品が破損して届いた場合は即時に無料で返品と配達日に間に合わなかった場合にR$10返金すということを保証する。
6、ニトリ
中国でまもなく100店舗 さらなる出店に意欲
日本の家具大手「ニトリ」が6月下旬、中国本土で100店目のオープンを迎える。ニトリの現地法人、似鳥(中国)投資の杉浦栄総経理はこのほど、新華社記者の取材に応じ、中国事業の現状や展望について説明し、今後も5年にわたり毎年2桁の出店を目指すと意欲を示した。
2014年、武漢市に中国本土1号店をオープンしてから、ニトリは全国に事業を広げ、まもなく100店舗の目標を達成する。中国での今後の事業展開については「中国市場に自信を持っている」と楽観的だ。市場などの要因もあるが「ピンチはチャンス。機能や品質だけでなく、価格でも他社との差別化を図り、大きく伸びていきたい」と抱負を語った。