商品リサーチ、その本質は細分化市場を選択することです。セラースプライトでの細分化市場の定義というのは、一般的にTop100の見本商品に基づいているため、どの見本商品を選択するかは市場分析の前提となります。
サブカテゴリーの設定は1つのマーケティング手段になってきました。セラーはより多いトラフィック(アクセス、セッション)を得るために、よく商品を本来のカテゴリーを避けて置いていたり、同じ商品が同時に異なるサブカテゴリーに属していたりなどのこともあります。だから、カテゴリーが見本商品と等しくない場合がよくあります。
ということで、セラースプライトはカスタマイズカテゴリー機能を提供しました。現在、カテゴリーにおけるTop100商品に基づいて市場分析を行っていますが、このカテゴリーはAmazonにより設定されたマーケティングカテゴリーであり、キーワードでのTop100(最初の5ページ)は、BSR100を含むマーケティングカテゴリーです。ユーザーはリストから商品を見つけることができますが、商品自体の下層カテゴリー(同一ユーザーや利用シーンを限定したカテゴリー)は、自分で定義する場合があります。
利用シーンを限定することで、正確なカテゴリーに置かれていない商品を除外します。
アメリカサイトの「hair dryer(ヘアドライヤー)」を例にしましょう、データの比較をより明確にするために、見本商品のデータをチェックしましょう。
【商品スプライト】-【ライバル商品リサーチ】をクリックして、カテゴリーを選択します:Beauty & Personal Care−Hair Care−Styling Tools&Appliances−Hair Dryers&Accessories(ビューティー>ヘアケア>ヘアドライヤー)
「カスタマイズカテゴリーに追加する」ボタンをクリックすると、全ページの商品をカスタマイズカテゴリーに入れることができます。これで、自分のカテゴリーを作成しました。見本商品数は自分で定義できます。例えば1ページあたり50個の展示を選択した場合は、見本商品数を50個となりますが、1ページあたり100個の展示を選択すれば、一度に100個の商品を追加します。他の見本商品数もこのように設定できます。
「保存」をクリックすると、カスタマイズカテゴリーのページに入ります。ここに保存した全てのカスタマイズカテゴリーが表示されます。
作成したカスタマイズカテゴリーのデータは、この見本商品を基准にしたデータです。月総販売数、平均価格、平均BSR、平均レビュー数/星評価、平均セラー数などのデータがあり、この市場の状況を多次元的に分析することができます。
しかしこれでも関連度の低い商品(下図の赤枠)を含んだ見本ですので、次は関連度の低い商品を取り除いてみましょう。
図のように、ヘアドライヤーの変換プラグ、各類の櫛、ドライヤーのホルダーなどが関連度の低い商品であり、全選択をクリックした後、関連度の低い商品の左のチェックボックスボタンをクリックするとそれを取り除くことができます。
取り除いた見本商品数は33であり、平均価格は元の価格より$4.99高いです。これを取り除いた多くの商品の価格が平均より低いであることを示しています。平均BSR(ベストセラーランキング)が本来の4780から5017になるのは、ドライヤーのような商品自体が、ドライヤーに関連する商品に比べて売れにくいことを示しています。月平均の売上高も14万3080ドルから17万2512ドルになりました。関連度の低い商品を除去した後のカテゴリーデータはより実際の販売を検討している商品の状況に近いものであり、より正確に商品を判断・選択する際に役立ちます。
見本商品の各データをより直観的に分析するために、右側の「市場分析レポートを閲覧する」と「このカテゴリーの商品リストを閲覧する」をクリックしてデータをみましょう。まずは市場分析レポートです。
この市場分析レポートは、カスタマイズカテゴリーの分析レポートであり、様々なトレンド図表を通じて、より直感的にデータを見られます。
「このカテゴリーの商品リストを閲覧する」をクリックすると、作成したカスタマイズカテゴリーのすべての商品が見られます。ここでは、BSRの増加数/成長率、価格、レビュー、販売数、販売トレンド、出品日付などの各データを示しています。
今後すでに作成されているカスタマイズカテゴリーの商品を削除したい場合には、商品の前のチェックボタンをクリックして、一括削除をクリックします。
これから細分化市場を選択して商品を販売していくためには、見本商品の選別が非常に重要です。アマゾンは今日までに発展してきて、カテゴリーでのマーケティングはもうこれ以上先へ進めなくなりました。以前のカテゴリーで分析をするならそのデータの信用度も低いでしょう。しかし、この新機能を利用すれば、自分のカテゴリーを定義することができますし、関連度が低い商品を除外した市場分析こそ、さらに正確に細分化市場を分析できることになります。
より多くの利用シーンを想定して実戦しましょう!
利用シーン1:カテゴリーを間違った商品を削除します。
例:回転式電動歯ブラシのカテゴリーに属する、歯ブラシの交換用ブラシ
利用シーン2:ユーザーの利用シーンに基づいて市場をカスタマイズします(アマゾンが現在設けているカテゴリーに存在しない)。
例:iphone 11 wallet case(財布付きの携帯ケース)
2020年9月訂正:
セラースプライトが現時点で収集しているデータは商品のすべてのコメントであるため、指標の「レビュー数」が「評価数(ratings)」、「レビュー率」が「評価率」に変わりました。
レビュー数:リアルコメント(Verified Purchase)
評価数:すべてのコメント(直接の評価、Verified Purchase、直接星をつける)を含みます。